さくら落し雨

今日も一日寒いです。雨がふってます。
ビニール傘ってなんで盗まれやすいのでしょうか。
やっぱり持っている人多いし、結構やすいし、ちょっとした使い捨て感覚があるから
なのかな。特に狙われるのは透明な傘だと思う。あたしのオレンジ傘も、用心して今
鍵がかかる傘入れにはいってます。

→つづき
封筒の裏をみると、クラスで学級委員をやっていた子の名前が書いてあった。どうやら彼女が同窓会の幹事をやってるらしい。
中のそっけない白い紙をとりだした。同窓会の詳細がかいてあった。

そういえば去年の今ごろにも多分同窓会のお誘いだろう手紙が来た気がする。
けど、当時は過去のことは思い出したくなかったから、封筒の送信元をみた時点で中身も見ずに捨ててしまった。
今、封筒に手をかけることが出来た自分は、少し過去を受け止めようとしているのだろうか。そう、過去の思い出全てが嫌なものではない。むしろ楽しいことの方が多かった。
あの日までは、ずっと眩しい毎日だった。
最近、やっと今の世界に慣れ、笑うことも増えてきた。そういえば、世の中はなかなか楽しいものだったな、なんて思ってみたりした。
嫌な過去を忘れることで、拒否することで、生活にヒカリを取り戻しつつある。
けれども、昔のヒカリを忘れることは、あの子の存在自体忘れることで、逆に怖くなった。確かに自分たちは笑っていた。一緒に歩いていた。なのに、あんなに電話してた家の番号すら思い出せない。

今度は過去をちょっと受け止めてみようか、手紙を持ちながら、そう考えた。